強制給餌

(私も最初は怖かった)
でも慣れればどうってことなく簡単です。
慣れれば1〜2秒で完了します

ポイントは

@食道の位置を把握する
A適切な器具を使用する
B餌の濃度


強制給餌は各自の責任において実行してください
失敗しても当方は何ら責任を負いません。



  強制給餌は挿餌の時間がない時や一人餌移行時、病鳥への
栄養補給手段として飼主に持っていて欲しい技術の一つです。
近くに優秀な獣医が居るとは限りません。居ても役に立たない奴
ばかりなんてね。

 手乗りのひなを育てる時、スプーンで挿し餌を与えますがヒナが
スプーンに慣れてきたらシリンジでの給餌にも挑戦してみましょう。
一人餌になったばかりの子ならチューブでの挿餌を経験している
子も多いので結構食いつきます。
 補定の仕方です。
親指と中指で頭を挟みます。

強制給餌に使用するのはエグ
ザクトなどのパウダーフードを
よく溶いてダマが残らないように
して下さい。通常より薄め
することで注入時の抵抗が
少なくなって早く終わります。
エサの中に空気溜まりが有ると
ソノウをパンクさせることが
あるので必ずシリンジ内の
空気を抜くこと。

茶色い線は食道の位置です。
喉の左側に有るのでその方向に
ニードルを差し込みます。
位置があっていればするっと
奥まで入ります。
ニードルの挿入1 頭を上に向けて右側から
左側へ向けてニードル
を差し込みます。
この時必ず舌の上を通します。
ビニールチューブを使ったフード
ポンプを使う場合は鳥がいやがっ
てチューブの中に舌を入れることが
有り、そのまま差し込んで舌を
巻き込まないよう注意して
ください。
 向かって左側に食道があります
からその辺りを手応えを確かめ
ながらニードルを差し込みます。
決して無理に差し込んでは
いけません。方向が合って
いればさほど抵抗感なくするっと
入って行きます。

ソノウ部分の皮は薄いのでニー
ドルの先端が透けて見えています。
このくらいの位置まで先端が
入れば窒息の心配はなくなり
病気治療の場合も確実に投薬
できます。

成鳥の場合は幼鳥よりそのうが
小さいので一度に与える流動食は
5cc以下にします。2〜3ccでも
大丈夫。お腹を一杯にするのでは
なく栄養分を与えるのですから
少し入れば目的は達成です。

最初は恐いものですが健康な時や
ヒナで何回か練習しておくと
いざという時に役に立ちます。

 生後20日起ったオカメなら5mm程度の太さのチューブは
問題なく喉に入ります。
怖くて細いサイズを使うと気管に誤挿入したりふにゃふにゃして
入れづらくなりますのでオカメなら14F(4.67mm)か12F(4.0mm)の
カテーテルがが使いやすいと思います。

産まれて何日も経っていないヒナの給餌には8fのカテーテル
(太さ2.67mm)が無理なく使えます。成長するに従って10f,12fと
太くしていきます。

成鳥に強制給餌をするのは経験が無いと難しいですが
ヒナでの経験が有れば精神的に全然違います。

ヒナへの給餌はそんなに暴れられることもなくどちらかと言えば
積極的にチューブを飲み込んでくれるので簡単ですが、成鳥相手
だとそうは行きません。

成鳥に強制給餌するにはカテーテルでなくステンレスニードルを
使います。柔らかいチューブだと噛み付いてしまい。よほど運良く
なければソノウまで入っていきません。

手当が遅れてぐったりしてしまった鳥は吐き戻して気管に
詰まらせる恐れがあるので強制給餌は危険です。


まず保温して元気が出てきてから行なって下さい。
病鳥の治療はまず保温からです。温めて体力の消耗を防ぎ
なるべく早く獣医に持ち込みましょう。

 

強制給餌用の器具

 強制給餌用ニードルと耐熱シリンジ20mlのセットです。
小型フィンチや孵化した直後のヒナに使える18ゲージから
大型オウムに使える8ゲージまでのセットです。
ニードル掃除用のシャフトも付属していますので
何かと便利です。価格は税込8,800円でバラで
買うより断然オトクです。

お問い合わせ下さい。
上記セットのオプションで10mlと30mlの
シリンジです。
中央が付属の20ml。
オカメなど中型以下だと10mlも用意したほうが
良いと思います。安物のシリンジと比べると
抵抗も少なく熱湯消毒も出来る優れもの。
我が家ではこのシリンジにシフトしています。
1本1500円ですが同時注文なら1本1200円です。

他にカテーテルのセットも有ります。「お譲りします」のページをご覧ください。


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