オカメインコの基礎知識


オカメインコの故郷

原産はオーストラリアで内陸部荒地の低木の茂みで生活して
いますが、常に水の近くにいるそうです。時には群れを成して
農作物を食い荒らすので農民には歓迎される鳥ではないので
しょうね。飛翔速度はオーストラリア1と言われます。広い大地を
飛び回っている写真はここ

 原産国の気候が似通っているので日本でも飼いやすい鳥です。
同じ故郷のセキセイインコと一緒で冷暖房の必要はありません。

我が家では春生まれの鳥なら冬は屋外で暖房無しで飼育し
ています。これは日本の気候に順応した丈夫な個体を飼育
する為です。もちろん手乗りの鳥を屋外で飼いましょうと言う訳
ではありません。屋内でぬくぬく飼ってあげて下さい。
 初めての冬は寒さで体調を崩す個体も居ますから健康状態に
注意し体調が悪いようなら屋内に入れ暖房しています。
 私は丈夫な個体を繁殖する為にケージのサイズも90*60*120
cmと十分羽ばたけ運動出来るサイズを主に使っています。

オカメインコの名称由来

見た通り頬に有るオレンジの丸がおかめお面に似ているから。
英名はCockatiel(コッカテール)学名はNymphicus hollandicus。
私はほっぺより冠毛の存在が好き。小さなオウムです。冠毛が
オカメの気持ちをよく表します。
YouTubeで検索すると世界の色々な動画が見られます。

原種と色変わり

オカメインコの原種は「並」や「ノーマル」と呼ばれている顔が
黄色く全体がグレーの品種です。これと同じ姿のオカメインコが
オーストラリアの大地を今も飛び回っているいます。

オカメの色変わりはほっぺの色、全体の羽色と斑の出方、その
組み合わせにより変化します。一番ポピュラーなのが「白オカメ」と
呼ばれているルチノーです。一般にルチノーは黄色、白い鳥は
アルビノと呼ばれていますが、オカメインコの場合はルチノーが
あまり黄色くならず白ぽっくなるため「白オカメ」と呼ばれています。
ショップで一番人気の品種です。

 羽色の変化ではこの他にシナモン、シルバー、エメラルド等の
品種があり、ほっぺの色では普通の赤ほっぺ、全くほっぺが
赤くならないホワイトフェイス、薄い黄色のパステルフェイス等が
あります。

詳しくは品種別写真館をご覧下さい。

大きさや特徴など
飼鳥としては比較的大型の部類になりますがインコ類の中では
中型に分類されます。全長は30〜35cm程でその半分は長い尾羽に
なります。オカメインコの特徴は冠毛とオレンジのチークパッチです。
このチークパッチが日本名「オカメインコ」の由来です。
大型のオウムのような冠毛は逆立ったりぺたんと寝たりして
その時の気分を的確に表現してくれます。指は前後に二本づつ
分かれていて物を掴むのに都合良くできています。 対趾足
(たいしそく)この指と曲がった嘴により他の小鳥とは違った動きが
出来ます。インコ類殆どの特徴でもありますね。
歩き方もスズメなどのようにはね歩きでなく人間のように片足ずつ
交互に運んでトコトコ歩きます。これがまた可愛い。
 
糞の形は健康ならコロッとしてティッシュで簡単に取れるので
放鳥してもそんなに部屋を汚す心配はありません。水分の多い糞を
毎回噴出する鳥種もいますから手乗鳥としてポイントが高い。

もちろん風邪を引いたり緊張したりで形や色は変化しますので
糞の状態は健康状態を把握するのに良い目安です。
 

性格
一言で言えばほっこりマッタリ。こんなにそばに居てなごむ鳥を
私は他に知りません。肩に止まってジッとしていたり、髪に頭を
突っ込み髪浴びをしてみたり、頭を傾けて掻いて〜と甘えたりと
ホントに和ませてくれます。手乗りなら噛んでも甘噛み程度で
出血するほどに強く噛むことは殆どありません。手乗りのオカメに
噛まれて「痛い!」と思ったことは一度も有りません。小さな子供が
いても安心です。もちろん荒鳥はザックリ噛みつきますので荒鳥を
捕まえる時には注意が必要です。
ただ、チョット臆病なので夜中に小さな物音でバタバタ暴れて
出血することがあります(オカメパニックと言います)
オカメの飛翔力は強く、一はばたきの力が強いのでカゴに激突
して怪我をしてしまいます。換羽期でなければ血がにじむ程度で
大した怪我にはなりませんが新しい羽が伸びている途中だと羽軸が
折れて出血が続く時があります。普通は数分で止まりますが止まら
ない時は根本から抜けば出血は止まります。

オカメインコの食事
粗食です。オーストラリア原産ですから。
主に穀物種子で、国内では稗、粟、キビ、カナリーシードなどを
混合した物を与えています。セキセイ、文鳥、十姉妹などに与えて
いる餌と同じものを与えて下さい。中型インコ用やオカメインコ用
として売られている餌は強すぎて運動不足だと太り過ぎてしまいます。
 副食にヒマワリや麻の実、蕎麦、燕麦等を与える人もいますが
飼主の趣味により変わっています。私は上記種子にひまわりを追加
しますが、60*90*120の繁殖用ケージに入った鳥のみで小さな籠に
入った鳥にはヒマワリは与えません。ヒマワリは好物なので与え
過ぎには注意して下さい。運動不足な鳥はすぐにデブになって
しまいます。この他に青菜やボレー、塩土等を与えます。オカメ
インコは常に羽が生え替わっているのでカルシウムは必須です。

 穀物種子の代わりにペレットと言って各種穀物飼料の粉末を
固めた餌を与えている飼主も増えています。ペレットは私は消極的で
知識もありませんから他のサイトで調べて下さい。ただ、我が家の
ヒナはケイティーのパウダーフードを与えていますからケイティーの
ペレットなら味が似ていて抵抗がないかもしれません。(未確認)

寿命
病気や事故がなければ15〜20年と言われていますがそこまで生きな
かったと言って悲しむことは無いと思ってます。10年以上生きてくれ
れば充分に長寿です。
中には36年も生きた記録があるそうですが個体差です。
寿命が長いぶん成鳥になるには1年ちょっとかかります。

 繁殖は生後一年以上経ってから行います。ペアで飼っていると
生後4〜5ヶ月すれば交尾の真似事を始めますが交尾しているからと
いって生後半年程度では絶対に巣箱を入れないで下さい。

繁殖は早くても生後一年以上経ってからです。著しく寿命を
縮める事になります。


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