1999/02

Back  オカメインコの色変わりに関する遺伝の解説その1  Next
  ここ数年オカメインコがブームになり今までアマチュアブリーダーしか飼って
いなかった色変わりのオカメインコがペットショップで見かけるようになりました。
オカメインコは頬のオレンジの他にはグレーと黄色の色素しか持ちませんがこの色素が
褪色したり斑模様を作ったりで様々な品種が生まれています。このページではオカメ
インコの遺伝について説明します。
 あらかじめお断りしますが私は遺伝についての専門家ではありませんので用語、用例
などに正確さを欠く場合があるかと思いますが素人判断と割り切って下さいね(^_^)
 
 始めに憶えなくてはならないのは羽色の遺伝は2本1対の染色体の組み合わせで 決定されるという事。そしてその2本は両親になる雌雄それぞれが持つ2本1対の 染色体が分離してどちらか1つが精子または卵子の形で子に提供され、受精する事で 2本が1対になり2本の強弱によって色々な羽色が発現します。片親から2本受け継ぐ のではありません。 また優性遺伝、劣性遺伝とは遺伝子の強弱を表す用語であって劣性遺伝だかららと 言って体が弱いとか奇形が多いとかは有りませんので誤解しないようお願いします。  オカメインコの遺伝には性別に関係なく遺伝する常染色体上の優性遺伝と劣性遺伝。 性別で発色(遺伝パターン)が変化する性染色体劣性遺伝の3種類があります。 遺伝子とは染色体のそれぞれの位置に書き込まれた情報を指します。
 常染色体遺伝は一対の常染色体に書き込まれた羽色に関する遺伝子の強弱で区別 されます。ペアとなる染色体の同位置に羽色に関する同じ情報が書き込まれている時に 発色し、片方の染色体にしか書き込まれていない時は発色しない遺伝を常染色体劣性 遺伝と言いい、ホワイトフェイスが代表例です。染色体の一方に遺伝情報が書き込まれて いるだけで発色するものを常染色体優性遺伝と言います。ドミナントシルバーが代表例。
 この常染色体とは別に性別を決定する性染色体によって遺伝する形式を性染色体 劣性遺伝と言います。性染色体はメスが持つW染色体とオスが持つZ染色体が あり性染色体対にW染色体が含まれるとその個体はメスになります。Z・Wならメス、 Z・Zならオスです。このW染色体は他の遺伝情報を持たないためメスの場合は Z染色体に乗った遺伝子情報がそのまま発現します。これに対しオスはZ・Zですから 常染色体劣性遺伝と同様に二つで発色、一つでは発色しません。ルチノー、パール、 シナモンがこの性染色体劣性遺伝による発色です。
以下に比較的見かける品種の遺伝方式を挙げます。 ノーマル(並オカメ) 常染色体優性遺伝 ルチノー(白オカメ) 性染色体劣性遺伝 パール        性染色体劣性遺伝 シナモン       性染色体劣性遺伝 パイド       ※常染色体劣性遺伝 ホワイトフェイス   常染色体劣性遺伝 ドミナントシルバー  常染色体優性遺伝 パイドオカメについては常染色体劣性遺伝に分類してありますが、片親がパイドの場合 高い確率で後頭部に黄色い(WFでは白い)羽が生えて、禿のような模様が出ますので 完全な劣性遺伝では無いようです。
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